■Bastard Jr. on AX10のギヤ比変更!
タムテックギヤ バギーチャンプの爆速化の話題を取り上げる予定だったんですが、今日48Pのピニオンギヤが手に入ったので、昨日に引き続きBastard Jr. on AX10のロックレーサー化についてご紹介したいと思います。
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今回購入したのは川田模型の超硬ジュラ・ピニオンの15Tです。
相模原のタムタムに行ってきたんですが、そこに売っている48Pのピニオンギヤで最小のものは15Tでした。
ロックレーサーとしてジャンプとかやってみたいんですが、一応ロックレーサーといえどもロッククローリングも楽しみたいので、スピードと登坂能力は7:3くらいのバランスで行きたいと思い、15Tくらいのがないかなーと考えていたのでちょうどよかったです。
ジュラコン製ですがメッキされているので金属製のような見た目です。
ジュラ「ルミン」製でした。失礼しました~
これを最初92Tのスパーに組み合わせたんですが、これじゃあまだ遅い印象。
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10T×92Tの1:9.2のギヤ比から15T×92Tの1:6.1になりました。ピニオンを10Tを15Tにしたことで1.5倍速くなったはずですが、元が遅かったので1.5倍じゃ物足りなかったです。
AX10のホーシング側のギヤ比は43:13らしいので、1:3.31、1oT×92Tの時の最終減速比は1:30.4となります。一般的にロッククローラーの最終減速比は1:40程度に仕上げることがキット標準となっているようなので、1:30.4でもハイギヤードです。でも物足りない。
これを15T×92Tにすると最終減速比は1:20.3、ロッククローラーとしては相当なハイギヤードです。
3000KVのモーター×3セル11.1Vの高回転パワーソースを組み合わせるわけですから速いはずなんですが、期待している速さはもっと強烈なものなので1:20.3でも満足できません。
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そこで、スパーも92Tから81Tに交換することにしました。
これで15T×81Tで1:5.4になり、最終減速比は1:17.9となりました。ギヤ比の数字としては1:20.3と1:17.9に大きな差がないように思いますが、走らせてみると結構な差が出ました。
静止状態からフルスロットルをくれてやると、92Tの時と違ってトルクツイストで右リヤタイヤが中に浮きます。
フローリングの上だと滑るのでそれほどのダッシュ力ではありませんが、アスファルトの上では結構な速さで走ります。まだジャンプするにはパワー不足な感じですが、ロックレーサーらしい感じになってきました。
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トルクツイストが醜く出ることは予想していたので、その対策としてアキシャルのスーパーハードショックスプリングをピニオンギヤと一緒に買ってありました。
アクセルONでトルクツイストで縮もうとする左リヤのバネを1本だけこのスーパーハードに交換して対策します。
(バックすると逆に右リヤが縮むんですが、バック全開はあまりやらないし、左右対称に硬くすると前進時のトルクツイストがカバーできなくなるので、1本だけ交換します。)
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ノーマル(左)のスプリングと比較すると、スーパーハード(右)は巻き数が多く太さも一回り太いものを使っているようです。長さは同じです。
手で縮めると、スーパーハードは相当に硬いです。
組んでみたところ、かなりトルクツイストが抑えられました。それでもゼロスタートでは右リヤタイヤが宙に浮きます。
フロントのウェイト(1本216g)を全部外したらアスファルト上ではウィリーしてしまうかもしれません。まぁそれでもバギーと比べると全然遅いんですけどね。
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この仕様でKAMA-Rockを走らせてみました。
いやー岩場を走るには十分すぎるほど速いです。それに速いぶん扱いにくいかと思いきや、案外と大丈夫。
スコンブさんと違ってジワリジワリと登るような走り方より、ガツンとパワーで登り切る方がうまく行きます。ジワジワなスコンブさんでは一度も登れなかったKAMA-Rockの60度の斜面を、Bastard Jr.のフルパワーでは一気に登れました。ここが登れたのは初めてです。
でも、フロントだけにウェイトをガン積みしていると転倒しやすいです。特にAX10はリヤが軽くなりやすいのでリヤにもウェイトが必要でした。
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調子に乗ってパワープレイを繰り返していたら、転倒した時にフロントタイヤのウェイトを固定しているクリップが外れてウェイトのプレートが外れてしまいました。BERGホイールに8枚のウェイトを入れると淵ギリギリまで来るので、衝撃でクリップが外れやすいようです。
しかも運の悪いことに、KAMA-Rockの手前のウッドデッキの溝からウェイトプレートが2枚下に落ちてしまいました・・・うちのウッドデッキは軒下に70cmくらいのスペースがあり、ここにモノを落とすと回収するのは至難の業です。
来週末に晴れていれば子供を潜らせて取ってきてもらおうと思います(笑)
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Bastard Jr. on AX10のロックレーサー化は順調。速さもそこそこ満足できるレベルで、岩場の走破性もロックレーサーなりの運転方法が必要ではありますが意外に高い。
もともと足が伸びないとかBastard Jr.としての問題はありますが、とりあえず今度天園に持ち込んでテストしてみたいと思います。
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このロックレーサーより数段速くなっちゃったタムテックギヤ バギーチャンプの記事は次回。
ほんのちょっとのカスタマイズなんですが、ノーマルからは望外の速さになってます。2WDバギーなので速いだけだと操縦が難しいですが、それも楽しみのうちです。
次回はカスタマイズ内容をお届け予定ですが、今回のBastard Jr. on AX10とバギーチャンプは走行映像にした方がわかりやすいと思いますので、来週末に晴れれば撮影してご紹介したいと思います。
モリカワさん こんばんは
Bastard Jrかっこよくてずーっと欲しいと思っていました。たまたま激安品を見つけたので購入寸前ですが金欠で勇気が出ないので教えてください。
MOA車でも載せられそうですか?
コメント by gotochu | 2010年 2月 15日 |
gotochuさん
Bastard Jr.チューバーフレームをMOAにつけるのは、可能は可能です。リンクの張り方次第ですから。
でも、Bastard Jr.のボンネットの先端がちょっと低くて、Bastard Jr.らしい低いマウント方法だとMOAではギヤボックスかモーターにボンネットの先端が当たります。
それを回避するリンクの張り方だとBastard Jr.チューバーフレームが結構高いところに取り付けられることになって、ちょっとイメージと違うかもしれません。
正直、Bastard Jr.のリンクジオメトリって最近のトレンドではなくて、2年前くらいのドゥループ全盛期のものなんですよね。
最近だとロックショウがそうであるように、キャビン部分が結構高いところに付いて腹下がガッツリ取られるのがトレンドですが、それってMOAのギヤボックスやモーターが邪魔でそういうルックスになる、という点もあると思います。(もちろん腹下ガッツリ自体がトレンドってのもあります。)
なので、MOAにBastard Jr.を使うと、どうしても最近のトレンドっぽい見た目になって、低く構えるバギーか実車ロッククローラーっぽい見た目にはならないかと。
アッパーリンクの張り方次第ではうまいことボンネット先端を逃がせるかもしれません。
コメント by モリカワ | 2010年 2月 15日 |
ピニオンですがジュラコン製の『ジュラ』ではなく
超硬と書いてあるのでジュラルミン系の『ジュラ』だと思いますよ。
コメント by 通りすがり | 2010年 2月 15日 |
通りすがりさん
通りすがっていただいてありがとうございます(笑)
たしかにジュラコンじゃなくてジュラルミンですね。失礼しました~修正します!
コメント by モリカワ | 2010年 2月 15日 |
モリカワさん ありがとうございます。
知りたいことをぜ~んぶ説明していただけました!
MOAの一言で全て解ってしまうなんて、超能力者ですかっ!
お仕事が忙しいのもその洞察力で俗に言う「間に合う人」だからですね。
でもモリカワさんは「マニアう人」の方がいいかも・・。
んー、やっぱりバスタードジュニアはシャコタンの方がかっこいいし、MOAでドゥループすると急斜面で車体が浮き上がっちゃう事が多いですしね。
チューバーでやってみたいのですが悩ましいですねー。
コメント by gotochu | 2010年 2月 15日 |
gotochuさん
Bastard Jr.のボンネットの先端が邪魔、ってのは、僕のAX10でも今まさしく悩んでいたところだったのでピンと来ました。
http://blogs.yahoo.co.jp/bakatuka2000
kn1さんの自作チューバーのシルエットがBastard Jr.にとても似ているんですが、やはりMOA用に設計されているので先端が短く、かつ下側にパイプが来ないようになっているんですよね。
同じような形状にしないとBastard Jr.はアゴがギヤボックスに当たるか、フロントアクスルをBastard Jr.よりちょっと前に出さないといけなくてホイールベース調整のためにリヤ側のリンクを短くする必要がありそうです。
僕のBastard Jr.もジャンプ対策のためにフロントにバネを入れたいです。ドゥループのまんまだとジャンプの着地でマシンが壊れそうです。あとステアケースを登る時に車体全体が「く」の字になってほしいんですが、Bastard Jr.はダンパーのストローク量だけしか足が伸びない構造なので、もう少し足が伸びるか、あらかじめ腹下をもう少し確保するかしたいところです。
ってーと低さが特徴のBastard Jr.の美しさが失われそうなので、美しさと両立できる方法を考えたいです。gotochuさんもぜひ!
コメント by モリカワ | 2010年 2月 15日 |
バスタードジュニア、いっちゃいましょうか!
でもなんとなくかっこよくセッティング出来ない気がするので二の足を踏んでます。
やはり走破性とマシンを壊さないセッティングが必要ですもんね。
コイルオーバーで考えると腹下は80~100位欲しくなります・・。ドゥループの場合も脚が伸びた状態で同じくらい必要ですよね?
コイルオーバーの利点は前足をカケル際に一伸びがあるというか、トラクションがかかった際フロントショックが縮んで更に食い込んでくれるような気がします。ある程度車高低を維持しようと思いフロントダンパーをフローティングにセッティングにしたことがありますがバネが硬すぎたせいか、ギリギリの足掛けでは跳ねて弾かれてしまいます。
MOAにドゥループですとアッパーリンクがモーターに干渉、そしてフレームにも干渉しシャコタンになりきれず、そして中途半端なシャコタンですと車体が急斜面でめくれ上がるといった感じが予想されます。車高調機能を簡単に導入できるとは思えませんし・・。
そう思うとコイルオーバーで腹下ガッツリ仕様になってしまいます。バスタードジュニアの車高高は想像しにくいですね。
長くなってすみません。
コメント by gotochu | 2010年 2月 16日 |
gotochuさん
Bastard Jr.行っちゃいましょう(笑)
完全なドゥループセッティング用のフレームではありますが、MOAなら逆にダンパーセッティングに自由度が持たせられるかも。
僕のBastard Jr.が腹下を確保できないのは、AX10がシャフト車だからなんです。
ベントロアアームにするにしろ、ロアアームに角度を付けるにしろ、結局ドライブシャフトが最初に路面に接触するようになるだけだからやれないんですよね。
MOAならこの問題がないので、チューバー自体はできるだけ低い位置にして、ベントロアアームで腹下を稼ぐってことができます。
そうすれば車高が低く見えるチューバーにもできるんじゃないかと。ぜひやってみてください♪
コメント by モリカワ | 2010年 2月 16日 |
モリカワさん こんばんは
Bastard Jr.やっちゃいました!!
モリカワさんの一押しで!笑)
一万円をきって販売されていましてこれを逃したらこんなに安く購入することができないと思って・・。ダメだったらお蔵入りとなってしまうかもしれませんが何とかセッティングを出したいと思います。時々相談のってください。
コメント by gotochu | 2010年 2月 18日 |
gotochuさん
Bastard Jr.やっちゃいましたか♪1万円切って手に入るならやっちゃいますよねー
僕のやつもAX10に組まれた状態で、モーターだけ付いた状態+純正品+未使用タイヤ4本で2万円くらいでした。
たぶんそれなりのセッティングは出せると思うんですけど、フロントダンパーだけ悩ましいと思います。ダンパーのストローク分しか足が伸びない仕様なので・・・
それでもMOAならドライブシャフトが一番路面に近い状態を回避できない問題からは脱却できると思うのでセッティングは出しやすいと思いますよー背は高くなっちゃいますが。がんばってくださーい!
コメント by モリカワ | 2010年 2月 18日 |