■FUTABA FF7-2.4GHz改造「バネ移植とカメラマウント」
多チャンネルスティックプロポ、フタバのFF7はもともと飛行機/ヘリ用として作られた製品なので、エンジン出力を司る右側スティックの縦の動きはニュートラルに戻るためのバネが入っていません。クローラーに流用する場合、この右側スティックの縦の動きにもバネが入っている方が操作がしやすいので、今回は左側スティックの横の動きからバネを抜き、右側に移植してみました。
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また、どうせプロポを分解するならと、ついでにプロポの背面にデジカメを取り付けられるマウントを取り付けてみました。
普段使っているデジカメがXactiなので、カメラ本体が縦に長く液晶が横に開きます。デジカメをプロポの背面に取り付けたときに液晶がプロポの取っ手を避ける位置がちょうどプロポのセンターだったのでこの位置につけましたが、普通のコンパクトデジカメなら左右どちらかにマウントを取り付けたほうがいいかもしれません。
このカメラマウント、ダイソーで420円(税込)で購入した三脚を流用しました。アルミ削り出しの質感も高く、三脚のアシを分解したりプロポに固定したりするのが非常に簡単な構造になっていて、今回のような使い方をするのにベストフィットです。何より価格が安いのが魅力。
具体的な加工方法は後半でお伝えすることにして、まずはバネ移植の方法を詳しくお伝えしたいと思います。とても簡単ですよ~
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レバーのニュートラルバネ&シーソーの移植方法
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1.外装の分解・ネジの取り外し
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まず、プロポの背面から4箇所留めているネジをはずします。
このネジは「いたずら防止トルクスネジ」と呼ばれるもので、星型のネジ山で、中央に突起が出ているものです。
突起がないタイプもあり、対応するドライバーも違うのでご注意ください。
「いたずら防止」には「いたずら防止」用のトルクスドライバーが必要です。
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このネジを回すためのドライバーは、実はダイソーで210円(税込)で売っています。
サイズがさまざま売られているんですが、「T-10」というサイズになります。
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2.バネ・シーソーの取り外し
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外装をはずしたら、まず左側レバーのバネをひっかけるマウントを留めているネジ(右側)を抜きます。
長いネジが抜けたら、バネをラジオペンチなどで引っ張って外します。
そしてこのマウントのプラスチック部品も外します。
続いて、左側のネジも外し、金属パーツを外すとシーソーが外せるようになります。シーソーは細いラジオペンチで左端をつかんで、くぐらせるように引き抜くことができます。
シーソーを引き抜いたら、左側の金属パーツとネジは元に戻します。
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外した部品はこちら。これだけ外したら、次は右側レバーの縦の動きに移植します。
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3.バネ・シーソーの移植
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右側レバーの元の状態はこうなっています。縦の動きの部分はシーソーを受ける軸が2本出ていて、上のほうにバネを引っ掛けるマウントを差し込む部分がありますが、まだ何も刺さっていません。
この部分に外した部品を付けていきます。
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まず、シーソーをくぐらせて溝の中に入れます。
次に、上のほうにあるバネのマウントの取り付け基台に長いネジを使ってマウントを固定します。
最後に、ラジオペンチなどでバネをシーソーに引っ掛け、引っ張りながら先ほど取り付けたバネのマウントに掛ければ作業完了です。
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蓋を閉める前に、バネがきちんと機能しているかどうかを確認します。
左側レバーの縦の動きと少し動きが違いますが、ニュートラルに戻るようになります。
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今回移植したパーツは部品で入手しても200円程度のもののようです。すぐに入手できない場合などは今回のような移植で賄い、パーツが入手できる時は同じ手順で取り付ければOKです。
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4.板バネを外す
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レバーにシーソーとバネを移植しただけでは、右側のスロットルは多少ひっかかったような動きになります。もし飛行機用のプロポなら「カリカリ」」という音が出ていると思います。
これはレバーの(裏側から見て)右側(FF7の場合。6EXは左側)についている板バネがレバーを押し付けているからです。スロットルレバーの位置が勝手に動きづらいように、多少押し付けてあるんですね。
そこで、この板バネを外してしまいます。ただ、完全に外してしまうと部品を紛失するおそれがあるので、逆向きに取り付けておきます。
これが元の状態です。
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この板バネを、このように逆さまに取り付けます。これでスロットルレバーが押し付けられることがなく、スムーズにニュートラルに戻るようになります。
ヘリ用であるFF7Hはこの板バネが平らで、飛行機用であるFF7Aはこの板バネに曲がっている部分があり、バネに押さえられる部分にあるギヤのような溝にあたって「カリカリ」と音を出しています。
もしこの「カリカリ」を少し残したい場合や、スロットルを動かした時に多少位置を固定したい(レバーを離したときにニュートラルに戻らないようにする)場合は、この板バネをとめているネジを少しだけ緩めることで調節できます。
これでプロポのバネ移植が完了です。
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デジカメマウントをプロポ背面に取り付ける
せっかく蓋を開けたので、ついでにデジカメマウントをプロポに取り付けて、走行中の動画を撮影しやすいようにしてみます。
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1.三脚の入手と分解
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まず、ダイソーで売っているデジカメ用三脚を買ってきます。クネクネの足のものも売っていますが、この硬い足のものがベストです。
なぜこの三脚がベストかというと・・・
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このように、底の部分がネジ留めになっていて、足を外すこともプロポに固定することも簡単な構造だからです。
アルミ削り出しの質感も420円とは思えないものです。
このネジを外して足を外します。
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分解後はこのようになります。
これのうち、使用するのは基台のみです。ネジは長さが足りないので、少し長いものが必要です。その際、平型ワッシャーもあった方がよいです。
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2.基台取り付け部分の補強と保護
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デジカメがXactiの場合、取り付け位置がプロポのセンターで、できるだけ上部になります。
この部分に取り付ける場合、2.4GHzモジュールが外付けだった頃の名残の基盤がありますので、基台取り付けネジが干渉して漏電することを避けなければなりません。また、ネジ1本で固定するので、デジカメを取り付けた状態で強い力が加わるとプロポの外装が割れてしまう恐れがあります。
そこで、発泡ウレタンボードをケースに貼り付けて、ネジが基盤に触れることの漏電防止とケースの補強を行います。
この写真のウレタンボードだと少し上のほうが短いので、LEDギリギリまでの長さがあった方がよいようです。
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この発泡ウレタンボードをケースに強力な両面テープで貼り付けます。位置決めが難しいのですが、両面テープを貼った後ケースを閉じて逆さにすると、いい位置に収まります。
発泡ウレタンボードを貼り付けたら、リーマーやドリルでデジカメ基台を取り付けるネジの穴を空けます。ネジ頭の部分は少しだけ削り込みます。
最も上に付ける場合は、LEDの確認窓の下端から12.5mmの位置になります。安全マージンをみて13mmでよいでしょう。
取り付けるネジはもともと付いていたネジより少し長いものを用意します。ネジ頭が小さいものならワッシャーを入れて、幅広いものならそのまま使用します。できるだけネジ頭が低いものが望ましいです。
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このネジにデジカメ基台を取り付ければ完成です。
デジカメを取り付けていない時はこのようなルックスになります。
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撮影時は、Xactiの場合はこのように液晶が見えます。
ちょっとプロポを立て気味にしないといけないかもしれませんが、これで走行中の撮影が間近でできるようになりました。
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奈良トラでもこれで撮影する予定です。非常に簡単に加工・取り付けできてよいですよー♪
素敵なアイデアですね!!
早速いただきます。
コメント by kkmys | 2009年 7月 28日 |
kkmysさん
バネ移植は参参さんからいただいたアイディアで、非常に簡単でした。シーソーを抜くところがちょっと戸惑うかもしれませんが、支点になっているところをラジオペンチで持ち上げるように引っ張ると、溝からすり抜けるように外せました。
逆に右レバーへの移植は、下からくぐらせるようにするとすんなり入りました。
カメラマウントも、これは専用パーツなんじゃ?というほどカンペキに取り付けできます。トルクスドライバーも安いし、実はステンレス用ドリル刃も157円だったのでまとめ買いしました。ダイソー最高です!
コメント by モリカワ | 2009年 7月 28日 |
バネ移植(私の場合、左からの撤去はなしで右への取付のみでしたが)完了しました。
道案内が完璧なんで、後から行く者が迷わずに済みますです♪
♪感謝です♪
コメント by aka | 2010年 2月 16日 |
akaさん
バネの移植というか取り付けですね。外して取り付けるというのは実は、外した場所=左スティックの横の動きに入れる方がちょっとだけ面倒なんです。手間がなくてよかったですねー
獣道はドンドコ開拓している風ですが、僕が開拓したわけじゃなく主に九州KRCCで開拓されてできた舗装路を僕も歩いているので僕も楽してます。その舗装路に標識を立ててるくらいの役回りなので、じゅげむさん、ないと~さん始めKRCCの皆様のおかげです♪
コメント by モリカワ | 2010年 2月 16日 |